
2025年1月18日(土)、「サステナビリティや環境に関心のある仲間が集まって、統合報告書を読もう」という趣旨の会に参加しました。
統合報告書は、企業の「財務情報」と「非財務情報(環境・社会・ガバナンスなど)」を統合し、中長期的な価値創造のストーリーを示す報告書です。主に投資家やステークホルダー向けて、企業の持続的成長への取り組みを総合的に伝える役割を果たします。
「統合報告書を読もう」の会は、環境研鑽集団 土9(どっく)が主催する勉強会で、2001年から毎年、開催されています。
各社の統合報告書を集め、参加者全員で読み比べを行いながら、企業の特色や業界ごとの課題、その年の経営方針や社会のトレンドなどについてディスカッションし、学びを深め合っています。
福田は、2025年1月、初めて参加させていただきました。環境の専門家や、企業のサステナビリティ推進担当の方々の参加も多く、たくさん学ぶことがありました。
概要
項目 | 内容 |
名称 | 環境報告書を読む since2001 |
主催 | 環境研鑽集団 土9(どっく) |
日時 | 2025年1月18日土曜 10時~16時 |
場所 | スマイル大森 エセナおおた 学習室 |
内容 | 各社の最新の環境報告書(統合報告書)を読み解き、気づきを共有。 最後に、当会としての今年度のAwardを決定する。 |
「統合報告書を読む」ことで得られること
「約6時間というまとまった時間を確保して、統合報告書を読む」ことは、個人ではなかなかできないことです。これだけの統合報告書を集めるだけでも、たいへんなこと。
参加者全員「ロの字型」に座り、統合報告書を読み、気づいたこと、ポイントには付箋を貼りながら、「読んだら隣に回す方式」にて、進行していきました。
もちろん全文を読むことはできません。各自の興味関心に応じて、じっくり読む統合報告書、さらっと見て隣にまわす統合報告書を判断して、隣にパスしていきました。
今回、初めてこの会に参加させていただき、たくさんのことを得ることができました。
- 統合報告書を読み比べることによって、業界の特徴、企業ごとの違いがわかった
- 統合報告書での情報開示の範囲、見せ方の違いなどがわかった
- 参加者によって、統合報告書を見る観点、気づきのポイントが異なり、他の人から学ぶことが多かった
- 参加者による「賞」を決めるので、「良い統合報告書とは」という観点で読み進めることができた
- 情報開示の方法、コンテンツの見せ方の違いを知り、見やすいデザインについても議論できた




理想の統合報告書とは?「日経統合報告書アワード」について
日本経済新聞では、毎年「日経統合報告書アワード」を開催し、優れた統合報告書を表彰しています。
「日経統合報告書アワード」のWebサイトによると、参加企業は、年々増加しています。背景には、企業のサステナビリティ推進において、統合報告書による情報開示が求められていることがあります。
投資家やステークホルダーは、企業の財務情報だけでなく、非財務情報を含めて企業を評価し、応援したい企業、そうでない企業を判断しているのです。
「理想の統合報告書」は、企業によって、追求する理想の姿が異なるはずですが、過去の受賞企業の統合報告書を読むことによって、参考になる点、ベンチマークになる企業などを見つけることができるのではないかと思います。
▼「日経統合報告書アワード」のページはこちら。
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