*本記事は、2024年8月に株式会社グリーゼで公開したものを、2024年10月に一部修正を加えて公開しなおしたものです
会社概要
セガサミーホールディングス株式会社
https://www.segasammy.co.jp/ja/
〒141-0033 東京都品川区西品川一丁目1-1 住友不動産大崎ガーデンタワー
「エンタテインメントコンテンツ」「遊技機」「ゲーミング」の3事業を中心に、幅広いエンタテインメント事業を手掛けるセガサミーホールディングス株式会社様(以下、セガサミー様)。「感動体験を創造し続ける~社会をもっと元気に、カラフルに。~」をグループミッション/パーパスに、業界を牽引し続けています。
平畑 真紀様(左)
サステナビリティ本部サステナビリティコミュニケーション部 課長
サステナビリティ本部のメンバーサポートや、社内外に向けたサステナビリティに関する情報発信やコーポレートサイトの運用管理。セガサミーグループ横断の各種DEIに関する研修企画及び実施。今後取り組みたいことは国際理解の推進。石井 優貴様(右)
サステナビリティ本部サステナビリティコミュニケーション部
コーポレートサイトのサステナビリティページの運用管理。セガサミーグループ横断のDEI(特にLGBTQ+)に関する啓発活動の企画運営を担当。
セガサミー様のサステナビリティ推進は、2005年からスタート(当時はCSR推進室)。2021年4月に「サステナビリティ推進室」(現在はサステナビリティ本部)が立ち上がり、2023年にはサステナビリティページを大きくリニューアルすることになりました。このときのコンテンツ制作に関わらせていただいたのがグリーゼ(現シェダル)です。
今回は、サステナビリティ本部の平畑様と石井様に、サステナビリティページの制作を依頼した経緯や効果について伺いました。
【サステナビリティページ、リニューアル前の課題】
・公式サイトの「サステナビリティページ」のリニューアルにあたり、社内に存在する大量の情報をどのように整理・開示すればよいかわからなかった
・社会から求められる企業であり続けるために、「セガサミーの良さ」をアピールできる読み物コンテンツを作りたかった
・サステナビリティに関する知識、知見の豊富な外部パートナー(コンテンツ制作会社)を探していた
【サステナビリティページ、リニューアル後の効果】
・大量に存在していた社内情報を、複数回のヒアリングを経てサステナビリティ視点で整理し、魅力的なコンテンツに体系化できた
・多岐にわたる企業活動と従業員の熱意を伝える「読み物コンテンツ」を完成させることができた
・取材、原稿、図版制作、翻訳までグリーゼ(現シェダル)が一手に引き受け、読み物コンテンツを定期的に制作する仕組みを構築できた
グループミッション/パーパスを軸とし、事業を通じて社会と企業の持続的成長を推進
サステナビリティ本部の使命とは
平畑様
サステナビリティ本部は、「サステナビリティ戦略企画部」と「サステナビリティコミュニケーション部」からなり、以下の2つの使命を担っています。
1)セガサミーグループのサステナビリティ方針・活動を社内外の全てのステークホルダーに向けて発信し、またそれぞれ設定したマテリアリティの目標達成に向けてグループ会社と協働することにより、グループ企業の価値の最大化に貢献すること。
2)グループ内の改革だけではなく、「感動体験を創造し続ける~社会をもっと元気に、カラフルに。~」というグループミッション/パーパスを軸とし、社会と企業の持続的成長を、事業を通じて推進すること。
「共感されない会社は生き残れない」を打破するためのサステナビリティページ
平畑様
私たちが所属するサステナビリティコミュニケーション部は、サステナビリティに関する情報収集・発信、研修・セミナー・イベントの企画運営、コーポレートシチズンシップ活動などを担当しています。
その一環として、公式サイトの「サステナビリティページ」をリニューアルすることになりました。 「共感されない会社は生き残れない」という代表取締役社長グループCEOの里見治紀の思いもあり、さまざまな施策の裏にあるグループとしての姿勢や、従業員の熱を伝えるページに刷新したいと考えていました。
しかし、コンテンツ制作においては、伝えるべき情報の精査や、温度感(思いや熱意)をどのように伝えるかが、具体的な課題となりました。
サステナビリティに関する知識・知見が豊富なコンテンツ制作会社を探していた
石井様
サステナビリティに関する知識、知見が豊富で実績もあるコンテンツ制作会社を探していた時に、昔からお付き合いがあり、信頼している会社からグリーゼ(現シェダル)を紹介していただきました。他社も数社検討しましたが、サイト内容を確認したり、Web会議にてこれまでの実績の説明を聞いたりした結果、自分たちが求めているものにマッチするのがグリーゼ(現シェダル)だと確信しました。
大量の社内情報をサステナビリティ視点で整理し、魅力的なコンテンツに体系化
平畑様
リニューアル前は、サステナビリティに関する情報がまとまっておらず、社内資料として留まっていました。会社として力を入れていたにもかかわらず、情報を集約して発信することができていなかったため、その取り組みは一部の関係者にしか知られてない状況でした。
そこで、マテリアリティ関連の情報や、人財育成に関する情報など、大量の情報を提供して、情報整理を依頼しました。グリーゼ(現シェダル)からは、複数回のヒアリングを受けましたが、結果として、さまざまな取り組みが言語化され、わかりやすい図表も作成してもらいました。
当社として「サステナビリティへの取り組みがこれだけ前進している」ということを社員にも共有でき、社内メンバーもとても感動していました。
また、「TCFD提言に基づく情報開示」については単なる開示にとどめず、分かりやすさにこだわって表現を変えたり、リライトをしたりしていただきました。当社は、他社に先駆けてTCFDの情報開示を行いましたし、分かりやすい開示ができたため、業界での好事例になったのではと、自負しております。
単なる情報開示だけでは不十分
従業員の熱意を伝える「読み物のコンテンツ」の価値とは
石井様
「Focus」は、通常の情報開示という視点ではなく、読み進めるうちにセガサミーのファンになってしまうような、従業員の思いや感動体験エピソードを社外に広くお伝えする「読み物コンテンツ」です。
コーポレートサイトはある程度端的に情報を伝える必要がありますが、実はその裏には多くの従業員の思いがあります。その温度感を伝えるための方法として「Focus」を開始しました。
多くの方に興味を持って読んでいただけるように、「6軸」という独自の尺度で、唯一無二のテーマを選定して記事を作成しています。
平畑様
特に「Focus7 | 望まぬ介護離職を防ぐ!セガサミー流アプローチ」は印象に残っています。 当時は「私たちのステークホルダーは、介護というテーマに興味があるのだろうか」と不安な面もありましたが、社内研修での反響や社会情勢を鑑み、セガサミーならではの介護記事が作成できると考え、グリーゼ(現在はシェダル)に協力していただき、Focusとして記事制作することにしました。
結果的には、業界でも早期に、介護への取り組みを社内外に示すことができました。社員からは「家族にも見せたい」と好評で、サステナビリティに対する取り組みに手が挙がるようになってきており、好循環を感じています。
取材、原稿、図版制作、翻訳までグリーゼ(現シェダル)に依頼
読み物コンテンツを定期的に制作する仕組みを構築
石井様
いまでは、Focus記事のコンテンツは、グリーゼ(現シェダル)と一緒に定期的に作成しています。社内でテーマが決まったら、原稿に対するビジョンを共有し、アピールしたい結論を確認するための打ち合わせを行います。その後は、構成案作成から取材・撮影、原稿制作、最後は英訳までを一貫してお任せしています。
Focus記事のように、連載型のコンテンツを持つことで、人に焦点を当てたさまざまなテーマを定期的に扱う仕組みができました。
回を重ねるごとにFocus記事の深みも出てきており、セガサミーらしさが伝わる温度感のある記事を制作いただいています。
丁寧なヒアリングと柔軟な対応
信頼して任せられる制作パートナー
石井様
制作スケジュールを最初に提示していただけることが、社内調整にとても役立っています。タイトなスケジュールのときも、社内での確認期間を最大限に取っていただけたのは本当にありがたかったです。また、チャットツールを用意していただけるので、やりとりもスムーズで、レスポンスも早くて嬉しいです。
毎回、完成度の高い成果物が上がってくるだけでなく、ヒアリング力や丁寧さ、意図をくみ取ったご提案があることで、信頼につながっています。
平畑様
弊社はグローバルに事業を展開しているため、原稿の翻訳が欠かせません。グリーゼ(現シェダル)の翻訳は、正確でわかりやすく、専門用語の翻訳も、まったく問題がありません。
また、スタート時の打ち合わせやコンテンツ制作過程では、たくさんの要望を出してしまいますが、いつも柔軟に対応していただいています。弊社の「カッコよさ」へのこだわりにもベストを尽くそうとしてくれます。時間が経過するにつれ、担当者間のコミュケーションが密になっていき、ますます仕事が進めやすくなっていると感じています。
セガサミーのサステナビリティページは採用活動にも大きく貢献
平畑様
今回の取り組みを通じて、サステナビリティページを充実したものにできました。整理しきれない情報をサステナビリティ視点で体制的にまとめ、的確で分かりやすい表現で、世の中の流れにマッチしたコンテンツとして発信することができました。
「Focus」では、従業員の思いや熱さ、感動体験を社内だけでなく、多方面に伝えられるようになりました。サステナビリティに関する興味が社内においても醸成されていることが伝わってきて、好循環が生まれていることを感じられたことはとても嬉しい結果でした。
石井様
サステナビリティページに人財関連の情報開示をしたことで、人目に触れる機会が増え、ステークホルダーだけでなく、世の中的にも注目されるページになりました。特に就職活動中の学生により多くの情報を届けられるようになり、面接試験で弊社のサステナビリティに言及される学生さんも多く、採用にも良い影響を与えています。
今後も、より広いステークホルダーに「セガサミーらしさ」が届く記事を提供していきたいと思います。
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