地球の限界(プラネタリー・バウンダリー)
地球の限界(プラネタリー・バウンダリー) とは、地球上で人間が安全に生存できる活動範囲や限界点を科学的に定義した概念です。直訳すると、Planetary(惑星の)Boundary(境界)となります。
2009年、SDGsウエディングケーキを考案したスウェーデン・ストックホルムのレジリエンス・センター所長で環境学者のヨハン・ロックストローム氏を中心とした研究グループが提唱しました。
「気候変動」「海洋酸性化」「成層圏オゾンの破壊」「生物多様性の損失」「化学物質汚染」など9つの項目に分かれており、各項目に関して、人間が環境に及ぼす影響を定量的に評価し、それぞれの限界点を具体的に見極めています。
ヨハン・ロックストローム氏の研究グループは、すでに気候変動や生物多様性などの4項目が限界値を超えて危険な域へ向かっていること、それ以外の項目も差し迫った危険にあることを発表しています。
プラネタリー・バウンダリーは、2015年に制定されたSDGs(持続可能な開発目標)にも大きな影響を与えました。地球環境に関するSDGsゴールはプラネタリー・バウンダリー内で達成すべきものとして設定されています。
※2021年3月~2022年12月の情報に基づいて執筆されたものです。その後、変更されている可能性もあります。予めご了承ください。
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