ROIC(アール・オー・アイ・シー)
ROIC(Return on Invested Capital、投下資本利益率)は、企業が事業活動のために投下した資本に対して、どれだけの利益を生み出しているかを測る指標です。
具体的には、営業利益を投下資本で割ることによって算出されます。
一般的な計算式
簡単に示すと:営業利益÷投下資本
詳細に示すと:(営業利益×(1-実効税率))÷(株主資本+有利子負債)
ROIC(Return on Invested Capital、投下資本利益率)は企業がどれだけ効率的に利益を稼いだかを測るための指標になります。
計算式の分母 : 株主から預かった株主資本(自己資本)と借り入れた他人資本(有利子負債)を投下して事業を行いますので、分母を「他人資本である有利子負債も含む実質的な投下資本」としています。
計算式の分子 : 実効税率を考慮することで、税金を支払った後の真の利益をもとに計算しています。企業の実際の収益力を評価することになります。
企業によって異なる税法や税率が適用されていますので、営業利益だけを使用するのでなく、実行税率を考慮して計算することで、より正確に比較可能になります。
持続可能な企業は、資源を効率的に利用し、無駄を最小限に抑える必要があります。そのため、企業の資本効率を評価するための重要な指標であるROICは、サステナビリティにおいても企業の持続可能な成長と価値創造を評価する際に用いられます。
ROICは、企業がどれだけ効率的に資本を運用し、環境・社会・ガバナンス(ESG)の観点からも持続可能な方法で利益を上げているかを示すための一つの手段です。高いROICは、企業がその資本を効果的に活用し、持続可能なビジネスモデルを実現していることを意味します。
※2025年1月の情報に基づいて執筆されたものです。その後、変更されている可能性もあります。予めご了承ください。
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