統合報告書

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統合報告書とは、企業が財務情報と非財務情報(環境・社会・ガバナンスなど)を統合し、中長期的な価値創造の戦略や成果を示す、非常に重要な報告書です。主に投資家やステークホルダー向けに発行され、企業の持続的成長への取り組みを総合的に伝える役割を果たします。

理想的な統合報告書には、トップメッセージの熱意あふれる成長ストーリー、事業を通じた社会課題解決への思い、自社の競争優位性とビジネスモデルなど、企業が伝えたいメッセージが明確に示されます。また、投資家が求める情報が網羅的に開示され、具体的な施策が示されていることが望まれます。

しかし、統合報告書の内容は企業によって大きく異なります。企業の特色や業界ごとの課題、その年の経営方針や社会のトレンドなどが反映されるため、各社の個性が表れるのも特徴の一つです。例えば、環境負荷低減を重視する企業では脱炭素の取り組みが強調され、人的資本経営を重視する企業では人材育成やダイバーシティに関する情報が厚みを持って紹介されます。

統合報告書は、単なる情報開示のツールではなく、企業の価値創造ストーリーを描く重要なコミュニケーション手段です。
これからの時代、企業がどのように持続可能な成長を目指しているのか、その真価を伝えるために、統合報告書の果たす役割はますます大きくなっていくこととなります。

理想的な統合報告書とは?
毎年開催される「日経統合報告書アワード」では、優れた統合報告書が表彰されます。
受賞企業の統合報告書は好事例として参考になり、これから作成を検討する企業にとって有益です。
さらに、統合報告書を作成しない方にとっても、時代の潮流を把握するうえで有益な資料となり、新たな気づきを得る機会にもなります。
「第3回 日経統合報告書アワード」の各賞が決定

※2025年2月の情報に基づいて執筆されたものです。その後、変更されている可能性もあります。予めご了承ください。

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