スコープ4

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スコープ4は、Scope4、削減貢献量、回避された排出量、とも言われています。

自社の製品やサービスを通じて、社会全体のGHG排出量削減に貢献する度合いを表す概念です。
そのため、スコープ1,2,3には、あらわれない値となります。

企業が開示する利点としては、社会全体のGHG排出量削減に貢献する度合いを評価し、開示することで、企業価値向上につなげることができるといえます。

GHGプロトコルにはスコープ4に関する明確な定めがないものの、企業のポジティブインパクトを可視化する視点として注目されており、制度化に向けた議論が進められています。

環境省 :サプライチェーン排出量の算定と削減に向けて
削減貢献量は、従来使用されていた製品・サービスを自社製品・サービスで代替することによる、サプライチェーン上の『削減量』を定量化する考え方」として定義
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/files/SC_syousai_all_20230301.pdf

事例

ダイキン工業株式会社(排出削減貢献量と定義)
https://www.daikin.co.jp/-/media/Project/Daikin/daikin_co_jp/csr/pdf/report/2024_all_browsing-pdf.pdf
温室効果ガス排出削減貢献量:より排出量が少ない冷凍空調機器・暖房給湯機器の普及による排出削減貢献量
・ダイキングループの特許解放、技術支援などにより、ダイキングループ以外がR32冷媒を冷凍空調機器に使用したことによる排出削減貢献量

→(補足すると)
 ・ダイキンの製品が世の中に広まることで、電気の使用量が減って、地球温暖化の原因になるガスが減った量
 ・世の中のエアコンから出る地球温暖化の原因になるガスが減った量

双日株式会社
https://www.sojitz.com/jp/sustainability/policy/carbon_neutrality/
https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/sojitz-doc/pdf/jp/ir_202405/reports/annual/ar2024j_all.pdf
サプライチェーン上でのCO2排出量(Scope3)の多い箇所は、将来的に排出削減ストレスがかかる可能性が高い「リスク」と捉えておりますが、同時に削減貢献を実現する新たな事業創出の「機会」であるとも認識して取り組みを進めています。双日は、この削減貢献したCO2量をScope4と定義して積み上げていきます。

※2025年6月現在の情報に基づいて執筆されたものです。その後、変更されている可能性もあります。予めご了承ください 。

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