世界人権宣言

世界人権宣言 とは、1948年12月10日フランス・パリで開かれた第3回国連総会にて採択された「すべての人民とすべての国とが達成すべき共通の基準」です。
前文と30条の条文から成り立っており、「法の下の平等」「思想・表現の自由」といった市民的・政治的権利、「教育を受ける権利」「労働に関する権利」「人間らしい生活をする権利」といった経済的・社会的・文化的権利などがうたわれています。
この宣言に法的拘束力はありませんが、すべての人は生まれながらにして人権を持っているという基本的人権尊重の原則、人権保障の基準を初めて国際的に定めたものであり、今もなお各国の憲法や法律、国際会議などに取り入れられるなど世界中に大きな影響を与えています。
SDGsが明記された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」においても、世界人権宣言を含む人権への言及が多くされています。人権尊重はSDGsの基礎の一つであり、さまざまな目標につながっています。
1950年には国連が、宣言のあった毎年12月10日を「人権デー( Human Rights Day )」と定め、世界各国で記念行事などが行われています。さらに日本では、毎年12月4日〜12月10日の1週間を「人権週間」として全国各地で人権に関するイベントなどが開催されます。

※2021年3月~2022年12月の情報に基づいて執筆されたものです。その後、変更されている可能性もあります。予めご了承ください。

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