統合思考

統合思考とは(一言でいうと)
統合思考(Integrated Thinking)とは、「売上や利益といった数字」(財務情報)と「人や社会への想い」(非財務情報)をバラバラにせず、結び付けて考えることで、価値創造を行う経営のあり方です。

就活に例えるなら、テストの点数や資格(財務・数字)だけで判断するのではなく、その裏にある「どんな経験をして、何を学んできたか(非財務・ストーリー)」をセットにして、その人の本当の魅力(企業価値)を判断するようなもの。
キーワード解説
これまでの企業経営では、売上や利益といった「数字」を出すことが最も重要視されてきました。 しかし、数字だけを追い求めて社員を使い捨てにしたり、環境を壊したりする経営では、長く生き残ることは難しい時代になっています。
そこで注目されているのが「統合思考」です。これは、以下の2つを「つながったもの」として捉える考え方です。
- 財務情報:売上や利益など、現在の結果を数字で示したもの
- 非財務情報:人材育成、環境への配慮、企業の理念など、目に見えない強みや想い
「統合思考」がある企業は、「社員がやりがいを持って働いているから、良い製品が生まれ、10年後の利益につながる」といったストーリーを描いています。 数字の背景にある「想い」が、どうやって未来の利益を作るのかを一貫して考えるのが、統合思考の本質です。
統合報告書を読み解くヒント
企業の「統合思考」の深さを知るには、統合報告書の中にある 価値創造ストーリー(企業の価値創造を物語として示す部分)や、価値創造モデル(価値創造の仕組みを構造として図示した部分) をチェックしてみてください。
この図の中に、企業の強みや社会貢献が、どうやって将来の成長に結びつくのかが描かれています。
ここを、チェック!
- 「人材育成」や「社風」といった要素が、単なる「いいこと」として書かれているだけでなく、最終的に「会社の成長」につながる納得感のある矢印(ストーリー)で結ばれていますか?
このつながりがしっかりしている企業ほど、目先の利益だけでなく未来を見据えた経営ができていると言えます。
ワンポイント

売上はいいけれど、人を大切にする姿勢が見えない会社は、統合思考が足りないかもしれない。 逆に、今は数字が苦しくても、未来への投資やつながりを熱く語っている会社は、これから大きく成長する可能性がある。
面接で「御社の価値創造ストーリーにある、この強みがどう利益につながるのか具体的に知りたいです」なんて質問ができたら、企業を見る目があるなと驚かれるかもしれない!

