【SDGsコンサルティング&コンテンツ制作 成功事例】~株式会社タクト 様~

*本記事は、2021年12月に株式会社グリーゼで公開したものを、2024年10月に一部修正を加えて公開しなおしたものです

SDGsへの認知度が高まり、「SDGsに取り組む企業」の割合も急速に増えています。

企業は、単なる「CSRなどの社会貢献」にとどまらず
・本業を通じて、地球環境を改善すること
・社会課題を解決するビジネスを、新規に構築すること
などへの、積極的なチャレンジが求められています。

このような状況の中、株式会社タクトは「もしかしたらタクトの場合、今までやってきた事業そのものがSDGsに貢献しているかもしれない」と気づき、グリーゼ(現シェダル)に相談。

事業内容をSDGs分類で整理し、株式会社タクトとしての「SDGsの取り組みページ」(SDGs宣言)を制作しました。

SNSやメールマガジンなど、さまざまな媒体を通じて、同社の理念やSDGsの取り組みを発信しています。

SDGsに関する情報発信を行うようになり、お客様からどんな反応があったのでしょうか?

「事業そのものがSDGsだった」専門家の支援を受けてSDGs宣言

株式会社タクトは、樹木や草花が本来もつ力を最大限に活かし植物の生長を促すことを目的に、自社に研究機関をおき、土壌改良並びに肥料や活性材などの開発・販売などを行う企業である。「生きた土壌を未来につなげる」ことを目標に掲げるなど、ビジネスそのものがSDGsとの親和性が高いことから、グリーゼ(現シェダル)にSDGsに関するコンサルティングを依頼。グリーゼ(現シェダル)に相談した経緯や実際の取り組み、効果について話を伺った。

SDGsに関する情報発信の必要性を感じ、グリーゼ(現シェダル)に相談

当社は、「自然との共生」をコンセプトに、樹木や草花が本来もつ力を最大限に活かすことで植物の生長を促す製品を開発しています。当社の製品をご利用いただくお客様自身も、「天然有機肥料を使って植物を育て、自然と触れあいたい」という思いをお持ちの方が多いです。だからこそ、私たちが「SDGs」の発信をしていく必要性があると強く考えていました。

当初、自社内にSDGsを発信するためのプロジェクトチームを立ち上げ、若手社員を中心に活動を始めるものの、ロゴマークひとつとっても「どう使用すればいいのか?」といった基本的なことがわからない状態でした。

発信する内容についても「当社がやっていることをストレートに伝えることで、SDGsの取り組みが伝わる」という意見がある一方、科学的な研究を行うR&D(Research & Development)センターからは「データがないのに発信すべきではない」という意見もあり、前に進むことができませんでした。

SDGsの取り組みは進めたいけれど、一歩が踏み出せない。「ここは専門家に頼むしかない!」と思いました。そんなとき、お付き合いのあったグリーゼ(現シェダル)が「SDGsへの取り組み推進支援」のサービスも行っていることを知ったのです。まさに絶好のタイミングだと思い、藁にもすがる思いで相談しました。

自社の取り組みをSDGs視点で整理。グリーゼ(現シェダル)の提案でイメージが明瞭に

まずは弊社が抱えていたSDGsに関する課題や悩みをすべて、グリーゼ(現シェダル)に伝えました。

・自社のサービスがすでにSDGsに合致していると考えている

・SDGsの取り組みを発信し、関係各所に伝えたいが、どうまとめればいいかわからない

するとグリーゼ(現シェダル)から、「まず、タクトの『SDGsの取り組み』のページを作りましょう」と提案されました。方法としては、「SDGsの項目を軸にする」「企業の取り組みを軸にする」という2つのパターンがあると説明を受けました。

■SDGsの項目を軸にするパターン

「SDGs17の目標」を軸に、自社の取り組みを整理していく方法です。重点目標が決まっている場合、その目標に対して自社の取り組みを整理します。

(参考例)株式会社東京個別指導学院(TKG) https://www.tkg-jp.com/sdgs/

■企業の取り組みを軸にするパターン

「企業の取り組み」を軸に、その取り組みがSDGsのどの目標に合致するかを整理する方法です。具体的な取り組みが明確である場合、17の目標に紐付けする形で整理します。

(参考例)パナソニックホームズ株式会社 https://homes.panasonic.com/company/sdgs/

そもそもイメージがなく、どういった成果物ができるか見当がつかなかったので、2つのパターンを知ることが足がかりとなりました。当社の場合は「企業の取り組みを軸にする」というパターンが適していると気づけたことで自社のSDGsコンテンツのイメージが明瞭になり、一気にエンジンがかかったのを覚えています。

方向性が決まったところで、次は自社の理念や取り組みを具体的にヒアリングしてもらいました。当社としてはSDGsに親和性の高い企業であることを自負していましたが、ともすれば自慢話のように受け取られてしまうのではという不安もありました。しかしヒアリングを通して、自分たちのサービスを客観的に見直すことができました。

具体的には、自社の主力製品であるバイオゴールドを「作ること・使うこと」がSDGsの大きな柱になっている点に着目し、コンテンツを作ろうということになりました。自分たちにとってバイオゴールドを「作ること・使うこと」は当たり前すぎて、思いつかないような着眼点でした。社内で割れていた意見も、「この2つなら、自信をもって発信できる」とまとまり、専門の会社に依頼することのメリットを強く感じました。

思いを言葉で表現することの難しさ、ここでもプロの力を実感!

実はコンテンツ制作にあたっては、もうひとつ気になっていたことがあります。それは当社が扱っている天然肥料の良さの伝え方です。化学肥料には化学肥料の良さがあります。しかし天然肥料の良さを伝えようとすると、どうしても化学肥料を否定する形になりがちです。そのような文脈にならないよう、私たちの思いをうまく汲み取り、文章化してもらえたこともありがたかったです。

また初稿をいただいたとき、「厳選の天然素材×微生物×タクトの技術」というフレーズが入っているのを目にしました。これは私たちの取り組みがひと目でわかる言葉であり、さすがだと思いました。このフレーズはバナーにして、さまざまなところで活用しています。

自社の理念と取り組みを凝縮したSDGsコンテンツを有効活用

SDGsコンテンツが完成したときは、まず形になったことに感動しました。当初は「本当に作れるの?」という思いが心の片隅にあったのだと思います。社内に告知したときも、「いいものができて良かった」という喜びの声が集まり、大変誇らしく感じたことを覚えています。

SDGsコンテンツは現在、次の2つの形で活用しています。

①ブログやメールマガジン、インスタグラムなど、さまざまな媒体での発信に利用
コンテンツができたことで、SDGsの取り組みを発信できるようになったことは、大きな収穫でした。例えば、それまでは不定期でキャンペーンの告知を行う程度だったメールマガジンが、SDGsに絡む企業の思いや理念を定期的に発信する手段となりました。ブログやインスタグラムの記事からSDGsコンテンツにリンクさせるなど、多くの方に当社の思いを伝えるのに役立てています。

また、お客様からコメントやメールをいただくなど、その反応に手応えを感じています。中でも「タクトさんの思いに非常に感動した」というお手紙をいただいたことはうれしかったですね。気軽に返信できるコメントではなく、わざわざ手紙にしたためてくださったことに、コンテンツの力を感じました。

②翻訳ページを作って世界に向けても発信
SDGsはみなさんご存じのとおり、「2030年までに持続可
能でよりよい世界を目指す国際目標」です。国内に向けて
発信するだけでなく、翻訳することで世界に向けて発信す
ることも可能になります。当社のお客様は2021年9月現
在、アメリカ、ブラジル、イギリス、スペイン、オーストラリ
ア、ベトナムなど27カ国にも及びますので、これは有効な
活用法だと考えています。
時間さえかければ自社での内製も可能だったかもしれま
せん。しかしこうして、いざSDGsコンテンツを活用してみ
ると、「今、SDGsに取り組むのは必須であり、かつスピー
ドも要求されるものだ」ということを実感しました。プロ
に頼むことで、2カ月弱で完成にこぎつけられことは、大き
かったと思います。

           完成した自社のSDGsページ

SDGsは継続的な取り組みが重要。今後も定期的な発信を続けたい

当社は、SDGsに関する取り組みを整理し、SDGs宣言のページを完成させたことで、最初の一歩を踏み出せました。しかし、SDGsは継続が大切だということを感じており、グリーゼ(現シェダル)のメールマガジン「SDGs最新ニュース」なども活用し、勉強を続けています。現在のところ、メールマガジンやSNSを通じた発信は行っているものの、それでは弱いと考えています。SDGsウォッシュなどと揶揄されないよう継続的な取り組みと、その発信が大きな課題です。当社は女性の雇用推進など、自社サービス以外のSDGsの取り組みも多く、発信する材料は多数あります。それらをブログにするなど、具体的な取り組みを1つ1つコンテンツ化しようとしています。自社のマンパワーだけでは限界があるので、今後もグリーゼ(現シェダル)に協力してもらいながら取り組みを進めていきたいと考えています。

企業概要

社名 株式会社タクト TACT CO.,Ltd
設立      1988年11月
代表者     代表取締役社長 椿 紀元
所在地     〒373-0813 群馬県太田市内ヶ島町913-4
電話番号    0276-40-1112
事業内容    ホ ルティカル事業部
        天然有機肥料・活性液・土 バイオゴールドの企画開発・販売
       イ ンダストリアル事業部
        除塵粘着布 クリンフ・工業用特殊製品等の企画開発・製作・販売

企業サイト  https://biogold-pro.com/  
       https://biogold.co.jp/

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