グリーンボンド
グリーンボンド とは、企業、金融機関、地方自治体などが、再生可能エネルギーや地球温暖化対策といった環境問題の解決に貢献する事業(グリーンプロジェクト)にのみ充当され、調達資金が確実に追跡管理され、それらについて発行後のレポ―ティングを通じ透明性が確保された債券のことです。
2008年、国際復興開発銀行(IBRD)が初めて「グリーンボンド」を発行したのを機に、世界へ広まりました。SDGsに関連する債券は、ほかにも「ソーシャルボンド」や「サステナビリティボンド」などがあり、「SDGs債」「SDGsボンド」ともいわれます。
グリーンボンドは、同じ発行条件の普通債に比べて、価格は高く利回りは低くなることがあります。この現象のことをグリーニアムと言います。サステナブル・インパクトのためであるなら、投資家が低い利回りを喜 んで受け入れる可能性があることが背景にあります。
グリーンボンド発行に関する自主的ガイドラインには、グリーンボンド原則(GBP)があります。GBPの事務局は、国際資本市場協会(ICMA)が担っています。
ソーシャルボンドと同様、グリーンボンドの4つの「核となる要素」は以下の4つ。
- 調達資金の使途
- プロジェクトの評価及び選定のプロセス
- 調達資金の管理
- レポーティング
グリーンボンドの発行例
ソニー銀行株式会社(代表取締役社長:南 啓二/本社:東京都千代田区/以下 ソニー銀行)は、2024年10月30日にグリーンボンド(以下、本社債)を発行しましたので、お知らせします。
ソニー銀行は、ソニーフィナンシャルグループの一員として長期視点の経営を推進し、銀行事業を通じて社会価値と経済価値を創出することにより、企業価値の向上と持続可能な社会への貢献を目指しています。お客さまの口座開設がインドネシア・スマトラ島の森林保全につながる取り組みや、住宅ローンの本審査申し込みに係る書類のアップロードがWWFジャパンの「気候・エネルギープロジェクト」につながる取り組みなどを通じて、環境保全や環境負荷軽減につながる活動を推進しています。
ソニー銀行は2022年2月から、商品・サービスを通じたサステナビリティの取り組みとして、環境配慮型住宅ローン特別金利の提供を開始するとともに、こうした取り組みを推進していくための資金調達を目的として、「ソニー銀行 グリーンボンド・フレームワーク」を策定し、2022年5月には国内銀行で初めて(2022年4月27日野村証券調べ)、省エネルギー性に優れた建物を対象とした住宅ローンに充当するグリーンボンドを発行しました。
2024年7月に環境配慮型住宅の対象範囲・金利引き下げ幅を拡大したことに伴い、資金調達の観点からも今後こうした取り組みをさらに推進するべく、このたび、グリーンボンド・フレームワークを更新しました。本グリーンボンドの発行を通じて、低炭素住宅の普及を積極的に推進することで、地球環境の保全に貢献してまいります。
※2025年1月の情報に基づいて執筆されたものです。その後、変更されている可能性もあります。予めご了承ください。
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