
近年、企業のサステナビリティへの意識が高まる中、SDGs(持続可能な開発目標)に関する研修を導入する企業が増えています。
SDGs研修には、座学や講義形式のものから、カードゲームやワークショップ形式のものまで、さまざまな種類があります。
シェダルでは、たくさんの企業様にて社員研修を行っていますが、カードゲームを使った研修は、参加型、体験型で楽しく能動的に学ぶことができるため、多くの企業で採用されています。
カードゲームは、参加者同士のコミュニケーション、協働が必要になるので、会場が活気で溢れます。

企業で足りない? 求められるのは、参加型・体験型の研修
シェダルが実施したアンケート調査の結果では、「参加者が積極的・主体的に参加できるスタイルの研修」については、「まったく実施していない」と回答した企業が多かったです。
ゲーム形式の研修(38%)、ワークショップ形式の研修(28.8%)、視察ツアー(34.8%)などについては、実施した企業がまだ少ないということが明らかになりました。(カッコ内の数字は、「まったく実施していない」と回答した割合)
参考資料)「企業のサステナビリティ推進に関する実態調査(2024年版)」調査レポートのダウンロードページ
shedar.co.jp/contact-dl-report/
シェダルでは、企業研修の中に「SDGsカードゲーム」やポストイットを使った各種ワークショップを取り入れ、多くの企業様から評価をいただいています。
一方的に講義を受ける座学形式の研修だけでは、「頭で理解できても、実感をもてない」「自分ごと化できない」といった声もあり、座学に加え、ゲーム形式を取り入れた研修スタイルを推奨しています。
SDGs研修でカードゲームを使うメリット
SDGsカードゲームを使うメリットは、以下の通りです。
- ゲーム性が高く、参加型の形式のため、楽しみながら必要な知識を習得できる
- カードに盛り込まれている事例は、すべて本物! 全国、グローバルな事例を肌で感じられる
- ゴール達成のためにはチームワークが必要。コミュニケーション能力を高めることができる
- SDGsを自分ごと化し、主体的な行動を促すことができる
- SDGsやサステナビリティを、自分の仕事と関連付けて考えられるようになる
おすすめのSDGsカードゲーム3選
ここでは、企業向けSDGs研修におすすめのカードゲームを3つ紹介します。
項目 | 内容 | 学べること/得られるスキル | 対象 | 推奨人数 | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
SDGs de 地方創生 | ・町の住民となって全員で町の活性化を目指すゲーム ・現実の事例をベースに展開 ・個人の利益を優先するか、町の持続可能性を優先するか? ・人口、経済、環境、暮らしをバランスよく成長させる | ・SDGs基礎知識 ・実際の全国のSDGsプロジェクト ・経済、環境、社会(ESG)への貢献 ・自分の行動が社会へ影響 ・チームワーク/リーダーシップ | 企業 地域・自治体 中学生・高校生・大学生 | 6名~48名 | 90分~ |
アウトサイドイン | ・グローバルな社会課題を目の前に、解決策を議論 ・企業のリソースの使って、どんな新規事業が生まれるか? ・新規事業をプロモーションで売上げ拡大 | ・新規事業創出のスキル ・世界の社会課題解決ビジネス(事例) ・事業のプロモーション方法 ・チームワーク/リーダーシップ | 企業 地域・自治体 高校生・大学生 | 10名~50名 | 90分~ |
ゲット・ザ・ポイント | ・「競争の社会」で破滅を体験 ・「協力の社会」で持続可能な社会を体験 ・限りある資源を使って、欲しいアイテムをゲット ・資源を循環させて持続可能な循環型社会を構築する | ・エネルギー問題 ・循環型社会 ・チームワーク ・リーダーシップ ・競争と協力の違い | 小学生以上 地域・自治体 企業(入門編) | 4名~40名 | 90分~ |
それぞれのカードゲームについて、ひとつひとつ解説しましょう。
おすすめ1)SDGs de 地方創生カードゲーム
「SDGs de 地方創生カードゲーム」は、SDGsの考え方を地域の活性化に活かすことを目的としたカードゲームです。参加者は、地方自治体の職員や地域住民になりきって、持続可能な地域社会の構築にチャレンジします。
地域の指標は、人口、経済、環境、暮らしの4つ。参加者の行動が、4つの指標をアップさえたり、ダウンさせたり。「経済を成長させたが、環境を悪くした」などのトレードオフの体験も盛り込まれています。

おすすめ2) アウトサイドインカードゲーム
新規事業を創出する方法は、自社起点の「プロダクトアウト」や、顧客起点の「マーケットイン」では、古すぎます。もっと大きな視点である「社会課題起点」の発想法が必要になります。
「アウトサイドインカードゲーム」では、世界中の社会課題を目の前に並べ、どんな企業のどんなリソースを組み合わせれば解決できるかを、参加者同士でディスカッションしながら進めていきます。

おすすめ3)ゲット・ザ・ポイント カードゲーム
鉄、レアメタル、化石燃料、木材、動物、植物の6種類の資源を使って、車、家具、お寿司、シャツ、本など様々なアイテムを作成して、ポイントを稼いでいくゲームです。
資源は無限ではありません。循環型の社会を構築するためには、どんな行動をすればよいのか、参加者同士の協力が不可欠。SDGsの本質に迫ります。
「競争の社会」
まずは、チーム内で各自の得点を競い合います。(自分が勝つことだけを考え、利己的にすすめると地球はどうなるのか?)
「協力の社会」
つぎに、チーム戦を行い、チームの合計点を競い合います。(自分のことだけではなくチームメンバを気にして、資源を大切につかわないとゲームが続けれません。他を気遣う必要性がでてくるとどうなるのか?)

SDGsカードゲーム研修を成功させるポイント
SDGsカードゲーム研修を成功させるためには、以下のポイントを押さえましょう。
- 研修の目的を明確にする
- 参加者のレベル、目的に合わせたゲームを選ぶ
- ゲームだけで終わらせないこと、ゲーム後の学びをデザインする
シェダルでは、上記をヒアリングさせていただき、貴社に最適な社員研修をご提案します。
お気軽にご相談ください。
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企業のサステナ推進に関する実態調査
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「目標達成が順調」:25.4% 「社内浸透ができている」:22%
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