インパクト投資
インパクト投資 とは、財務的リターンと並行して、ポジティブで測定可能な社会的および環境的インパクトを同時に生み出すことを意図する投資のことです。
通常の投資はリスク、リターンの2軸で評価されますが、インパクト投資はそれにインパクトを加えた3軸で評価されます
また、ある投資がインパクト投資とされるための要素は以下の4要素とされています。
- 意図があること(投資を通じて社会的、環境的なインパクトを生み出すという投資家の「意図」があること)
- 財務的リターンを目指すこと(少なくとも元本の回収など、金銭的なリターンを期待する投資であること)
- 広範なアセットクラスを含むこと(国内株式、国内債券、外国株式、外国債券、融資といった多様な資産に投資すること)
- インパクト測定を行うこと(社会的、環境的な成果や進捗の測定、報告を表明していること)
社会や環境における課題の多様化、SDGsの達成のための資金調達などの背景から、インパクト投資の市場規模は急速に拡大しています。
ESG投資は長期的なリスクの削減(負の外部性削減)と長期的企業価値の最大化を目指す(二次元)が、インパクト投資は特定の社会課題解決を目的とするという明確な意図を持つ(三次元)、その課題解決度をインパクト評価で可視化する
※参考:金融庁インパクト投資(インパクトファイナンス)に関する基本的指針
2024年3月に公表。本指針は、資金調達者と資金供給者などのインパクト投資市場の参加者が、様々な創意工夫を通じて投資案件の組成や資金調達、これらの協働等を進めるに当たって参考となるよう、インパクト投資として実現が望まれる基本的要素を明らかにすることで、インパクト投資の基本的な考え方等について共通理解を醸成し、市場・実務の展開を促進することを目的としている。本指針やこれを基にした投資の実施等を通じて、投資家・金融機関・企業の間の対話を促し経験・知見の向上につなげていくことが期待される。
※2025年1月現在の情報に基づいて執筆されたものです。その後、変更されている可能性もあります。予めご了承ください 。
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