株式会社シェダルでは、企業研修、社内浸透支援などの業務を通して、また、サステナビリティに関する勉強会やネットワーキングを通して、さまざまな業種のサステナビリティ推進部の方にお会いしています。
経営企画、IR、CSRなどの関連性の高い部署からサステナビリティ推進部に入った人もいれば、営業やマーケティングなどの部署から来る人もいます。「サステナビリティ推進をやりたい」と希望して入社した新入社員や、転職組も・・・サステナビリティ推進部には多様な経験を持った人が集まります。
サステナビリティ推進部は、企業が「持続可能な経営、事業活動、会社運営」を行っていくための専門部署です。サステナビリティ基本方針やマテリアリティ(重点課題)を決めたり、各部署と連携して取り組みを推進したり、情報開示を行ったり、ステークホルダーとのコミュニケーションを行ったりと、業務の内容は多岐に渡ります。
本記事では、サステナビリティ推進部に向いている人の特徴について解説します。
- これからサステナビリティ推進部を設置する企業の方
- サステナビリティ推進部の人員強化をご検討中の方
- サステナビリティ推進の仕事に携わりたい方
の参考になれば幸いです。
特徴1:未来志向で中長期ビジョンを描き、ゴールに向かって推進できること
サステナビリティ推進部では、短期的な目標だけでなく、5年後や10年後の未来を見据えた長期的な視点が求められます。
5年後、10年後にどんな未来がやってくるのかを予測して、予測した未来で自社がどうなっているべきかを描けるかどうかが問われます。
もちろん未来のことなので不確実なことが多いですが、日ごろから世界の動き、日本の動き、他社の動きや、環境問題や社会問題に関心をもち、中長期的な視野でものごとを考えることが大事です。
会社のサステナビリティ方針を策定したり、取り組みの目的やゴールを決めたり、どんな企業とパートナーを組むかを議論する際など、さまざまな場面で、未来志向の考え方が必要になります。
中長期ビジョンを立てゴールを決めた後は、ゴールに向かって推進していく力も求められます。サステナビリティ推進の取り組みは、長期プロジェクトになることも多いので、根気強さも必要です。
例えば、再生可能エネルギーの導入や、持続可能なサプライチェーンの構築など、長期的で多くの人を巻き込むプロジェクトも多くなりがちです。
サステナビリティ推進部では、未来志向でビジョンを描き、ゴールに向かって確実に推進できる人が求められているのです。
特徴2:コミュニケーション能力が高く、さまざまな部署と連携し協力できること
サステナビリティの取り組みは、サステナビリティ推進部だけで完結するものではありません。企業全体で取り組む必要があります。サステナビリティ推進部が中心になって、全社的な連携を図ることが大事です。そのため、サステナビリティ推進部には、高いコミュニケーション能力と、さまざまな部署と連携、協力する力が求められます。
例えば、取締役会で承認されたサステナビリティ方針や取組み施策などを、各部署に連携し展開するとともに、推進していくことも重要な業務です。これには、高いコミュニケーション能力やリーダーシップが必要になります。
また、サステナビリティ推進部の役割の一つに、サステナビリティ情報の開示があります。情報開示するためには、関連部署から詳細なデータを集めなければなりません。業務で多忙な別部署の社員と円滑に連携し、協力を得ることも大切な役割になります。
連携や協力は、社内だけではありません。社外のステークホルダーとの情報共有やコミュニケーション、サプライチェーンの企業との連絡も、サステナビリティ推進部の重要な業務になります。
特徴3:環境問題への関心が高く、サステナビリティ推進に本気で取り組む意思があること
「サステナビリティ推進部に向いている人」の特徴の3つ目は、「サステナビリティ推進部に加わり、サステナビリティ推進に本気で取り組みたい」という意思と情熱です。
最近の入社面接では「貴社のサステナビリティへの取り組みに共感し、サステナビリティ推進の仕事に就きたい」と話す学生もいるくらい、サステナビリティに関する仕事への注目度も高まってきています。
また、社内で何年も希望を出し続けて、ようやくサステナビリティ推進の仕事に就いたという人もいます。
サステナビリティ推進部を希望する人の多くは、気候変動や資源の枯渇、生物多様性の喪失、教育格差、ジェンダーなど、さまざまな環境問題、社会問題に敏感であるだけでなく、それらの課題を解決したいと立ち向かう気持ちを持っています。「自分ごと」として捉えているのです。
サステナビリティに関する業務は、範囲が広く、結果がすぐに出ないものも多いです。売り上げに直結する部署ではないため、モチベーションを維持することが難しいかもしれません。それでも、サステナビリティ推進部のメンバーとして力を発揮していくためには、「やりたい」という情熱が必要です。
「やりたい」という情熱こそ、「サステナビリティ推進部に向いている人」の最大の適正です。
まとめ
サステナビリティ推進部に向いている人の3つの特徴
特徴1:未来志向で中長期ビジョンを描き、ゴールに向かって推進できること
特徴2:コミュニケーション能力が高く、さまざまな部署と連携し協力できること
特徴3:環境問題への関心が高く、サステナビリティ推進に本気で取り組む意思があること
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▼社内浸透がカギを握る! 企業のサステナビリティ推進に関する実態調査(2024年版)
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株式会社シェダルでは、企業のサステナビリティ推進を支援いたします。
サステナビリティ推進部の構築のサポートも可能ですので、お気軽にご相談ください。
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