シナリオ分析によるリスク・機会の特徴は、業界によって特性があるため、関連する業界の情報を参考にすることが有効です。
製品・サービスが地域に依存する部分がある場合、その地域の分析も必要となります。
例えば、農作物を中心にスーパー等に販売する卸売業があったとします。卸売・小売業の業態事例を参考するだけでなく、売上に占める割合が高い商品は農作物ですので、農産業の業態事例もあわせて参考にするとともに、輸送コストが大きければ、運輸業の業態事例も参考にすることが必要です。
さらに、主要取引先の事例やその業態の事例も参考に分析することで、主要取引先に何か提案できることがないか、協働できることがないか、といったことを考えることは有効な活動となります。
シェダルでは第三者の立場から、プライム市場上場銘柄の事例を業界別に調査し、リスク・機会・その対応策を業界別にまとめました。これから対応する企業の一助となれば幸いです。調査方法としては、各業界での時価総額トップ5の企業(2025年1月時点)を中心に調査し、その傾向を整理、まとめたものです。
気候変動の影響度合い
①影響度合いが大きい業界 : 農林水産業、食品、観光業、保険 など
②影響度合いが次に大きい業界 : 小売業、運輸業、サービス業 など
③影響を受けにくい業界 : 情報通信業、金融業、教育機関 など
業界ごとの調査・分析を行い、随時更新をしていく予定です。
TCFD対応 魂を込めたシナリオ分析を行うには?
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