
2025年10月31日(金)、シェダルでは、国分寺市にて、地方創生カードゲームの体験会を実施しました。
都内、多摩地域、さらに横浜市などから、さまざまな業種の16名が参加。また、シェダルにて職場体験中の中学生(都立立川国際中等教育学校)3名も参加しました。
地方創生カードゲームは、サステナビリティへの最初の一歩として、初心者向けの入門研修でよく活用されます。参加者全員で協力し、「持続可能なまち」の実現を目指します。
今回は、このカードゲームをより多くの企業様に体験していただき、サステナビリティへの取り組みの第一歩を踏み出していただくため、無料の2時間ショートバージョンとして実施いたしました。
セミナー概要

~カードゲーム体験~
| 項目 | 内容 |
| セミナー タイトル | 環境問題・社会課題をビジネスの視点で「自分ごと化」 ~カードゲーム体験~(無料体験) |
| 開催日時 | 2025年10月31日(金)10時~12時 終了後、名刺交換、交流タイム |
| 講師 | 株式会社シェダル 代表取締役 福田多美子 (SDGs de 地方創生カードゲームファシリテーター) |
| 場所 | 東京都国分寺市 地域交流スペース |
| 参加人数 | 16名+中学生3名(職場体験) |
地方創生カードゲームとは?
ゲームでは、参加者はそれぞれ別々の仕事(観光、IT、行政、NPOなど)を担います。
ゲームのゴールは、以下の2つです。
ゴール①:持続可能なまちづくり
まちの「人口」「経済」「環境」「暮らし」を良くする
ゴール②:個人の志(目標)の達成
実行したプロジェクト数や売上など
参加者は、2つのゴールを目指し、多種多様なプロジェクトに取り組みます。
個人の目標を達成しながら、どうすれば持続可能なまちづくりが可能になるのか、試行錯誤を繰り返し、ゲームを行っていきます。
サステナビリティの知識を得ただけでは、なかなか行動は変わりません。
しかし、ゲームを通して得られたさまざまな「気づき」が、行動を変える源泉となります。


「プロジェクトの結果を予測する力」と「コミュニケーション力」がカギに!
持続可能なまちを作るために、「どのプロジェクトをどのタイミングで実施するのか」は、チームで話し合いながら進めます。
他のチームとも会話をしながら、プロジェクト実行に必要な資金、人材などをやりとりしたり、ほかのチームと目標を共有し、助け合ったりすることも大事です。
選んだプロジェクトを実行した結果、まちに、どんな影響が起こるのかを予測することも必要です。自分勝手に、例えば利益だけを求めて実行した結果、人口が減ったり、経済が衰退したり、環境を壊したり、暮らしやすさを破壊したりしかねないのです。
トレードオフも起こります。「経済には寄与したけど、まちの環境を壊してしまった」や「人口が増えると思ったのに、逆に暮らしにくいまちになってしまった」など、あちこちから反省の声も聞こえます。なぜそのような結果を引き起こしてしまったのかは、ゲームのあとの「振り返り」の時間に、ディスカッションすることで理解を深めていきます。





リアルなプロジェクトばかり



ゲームの結果
今回はショートバージョンだったこともあり、結果は以下のようになりました。
ゴール①:持続可能なまちづくり(メーター8以上)
【結果】人口:3 経済:7 環境:4 暮らし:7
経済が成長し、暮らしやすいまちになってきましたが、人口が減り、環境破壊が進んでしまいました。
ゴール②:個人の志(目標)の達成
【結果】達成したチームは、10チーム中3チームとなりました。
SDGsのスローガンである「誰一人取り残さない」は達成できませんでした。

ゲームの学びを、ビジネスに活かすには?

このゲームの本質的な価値は、「まちづくりをテーマにしたゲーム」なのに、実はその構造がそのまま 「会社経営の縮図」 になっている点です。
つまり、「持続可能なまちづくり=持続可能な会社づくり」ということ。
ゲームを進める中で、参加者は自然と
「これ、会社に置き換えると、こういうことかも」
「人材が足りなくて、プロジェクトができない。会社でも起こっている」
「環境を守りながら売り上げを伸ばすのって、たいへんだよね」
などと、いろいろな気づきが生まれます。
そしてゲームで使う4つの指標
人口/経済/環境/暮らし
は、そのまま 「会社経営で重視すべき4つの視点」 に置き換えて考えることができます。
そこまで腹落ちすると、SDGsやサステナビリティは 「別物の知識」 ではなく「自分の仕事の延長線上」にあるものとして理解できるようになります。
ここがポイント!
今回は時間の都合で実施できませんでしたが、企業向けの研修では、「ゲームの4つの指標(人口・経済・環境・暮らし)を、自社に当てはめると、現状はどうか?今後どんなことに取り組みたいか?」を考えるワーク を実施することも多いです。
そこで初めて「ゲームの学び」が、単なる体験ではなく、「自分の会社のサステナビリティ」 や「日々の仕事」 に直結した気づき に変わるのです。
参加者のみなさんの感想

SDGsを、今まで難しくハードルの高いものと思っていましたが、カードゲームをしながら人と協力して世の中を良くしていく大切さを学ぶことができました。
カードもよく読むと奥が深いなーと思いました。とても楽しい研修で、また受講してみたいです!ありがとうございました。
アハ労務経営サポート事務所 川井様

メチャクチャ面白かったです。実際に体験して、SDGsの考え方の根本が少し理解できた気がします。普段から人口、経済、環境、くらしのバランスを考え、世の中の動向に目を向けて勉強していかなくては!!と感じました。社内にも活かしていきたいです。会社でもしっかりとSDGsの活動に取り組んでいきたいと思います!
(株)トコウ 斗光様

「地域創生(SDGs)」について考える良い機会でした。ゲーム中は、目標をクリアするために必死でしたが、「成果カード」を振り返っていると、どういった取り組みが必要なのか考えさせられました。また、「異業種交流」ということでも、大変良い会でした。ルーツが違えば、様々な考えの人もいるということをあらためて実感できました。
メビウスパッケージング(株) 山田様

プレイすることで、自然と主旨を理解できるようになる、とても良いゲームでした。特に、人口が足りずに四苦八苦する一幕は、もどかしさに熱くなってしまった程です。「企画も予算もあって、人手が足りない」これからはそんな悩みが当たり前になるのかもしれません。まだ間に合う内に、行動を起こしたいものです。
(株)シュービ 村田様

行政職員を経験して、どんなプロジェクトを行うとパラメーターが増えるのかを理解する必要があると思った。行政はお金を借すだけでなく、地域のプレーヤー各々のゴールを理解して、ためのマッチングをしてあげる役割もになうことができると思った。
一般社団法人ワーキングバリアフリー 島田様

なんとなく頭で思っていたことが、SDGSカードゲームを体験することにより整理することができた。今日はルールの理解に頭の多くを使ったので、もう一度やることにより新たな理解が進むと思う。経済が発展すると環境のパロメーターが減るのはあたり前だけどおもしろく、逆に私達のような活動は環境のパロメーターは高いが経済はいちじるしく低く、何事も両輪でまわしていくことが大切だなあと感じた。ただ、後者においては、企業と共創することにより経済のパロメーターを高めることができ、今まさしく企業が求めていることではないかと感じています。
コミュニティガーデンデザイナー 土屋様

SDGsが、間接的ではあっても事業に深い影響を持つことが理解できた。「誰ひとりとり残さない」という思想がうまく組み込まれたゲームだった。自分のビジネスも、同様に重層的なビジネス提案ができると良いと思った。
(同)桑島技術士事務所 桑島様

単純にゲームとして取り組んでいても、勝つためには社会全体への影響や他社との協力、金融機関との連携、サステナビリティ事業や、事業そのもので大切なことが何であるかを学べる。もっとじっくりとプロジェクト自体について考え、影響予測しながらやれたらきらに学べたかと思う。
美果Fruitful Design 株式会社 小山様

初めてカードゲームをやりました。最初はわけがわからなかったですが、まちづくりを仮想実体験できる良い機会となりました。時間の都合もあり、中身をよくみることができていませんでしたが、word ひとつひとつ普段口にしないような言葉を口にするだけでも、私の SDGsレベルやまちづくり、社会についてなど、が少しは上がったように思います。
(株)葵製作所 長谷川様

ゲームを通じて、予想以上に経済の仕組みを含めたSDGsの関係性を理解することができました。短時間のため消化不良な感じが残ってしまいました。今度機会がありましたら、フルパッケージのセミナーを受講したいと思います。
むすびかなでる 山崎様

日頃、直接お話する機会のない業種の方々と共に時間を共有できた事がとても良かったです。自分が、環境再生、という言葉、活動について社会に理解を深めていただくにはどのようにアプローチするべきか、という課題を、いただいたように思います。
T-garden カーン様

正直、SDGsについて聞いたことがあるだけでした。会社では、社会のインフラを支えている仕事を行うこともあり、参加させていただきました。改めて、会社がSDGsに当てはまっているなあど思うことがあり、嬉しくなりました。ゲームの内容理解が最初分からなかったのですが、一緒にやってくださった山田さんがサポートしてくれたので、最後の方は楽しく参加できました。会社でも、やってみたいと思いましたし、又、自分もやってみたいと思いました。
(株)巧測 奥平様

ゲームを通して様々なプロジェクト・企画がどのような課題解決につながるのか、楽しく学ぶことができる大変良い体験となりました。
松澤様

ルールが解かりにくかったのではじめとまどった。他者との関わり合い助け合いが重要だと思う。人口が入ってより深みが増しているのだなあと思った。もう一回やりたい。
萩野正興天文方 萩野様

地域を活性化するには様々な立場と役割の人たちが、協力し合って初めて成り立つものであることを、このゲームを通じて改めて強く感じました。
また、社会課題というものは、実は連鎖していて、ある課題を解決すると別の課題も解決に結びついたり、逆に別の課題を生み出したりするなど、非常に複雑で難しいもののやりがいのある取り組みだと思いました。
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